びいだま

着いた先は、落ち着いたレストラン。



瑞貴の顔を見て、即座に奥の席に案内された私達は・・・



「ね、瑞貴。なんかすごいよね。オトナ、って感じ・・・」



コマキが耳元でささやくのに、私もうんうん、とうなずいた。



「瑞貴、すごいね。こんなお店知ってるんだ」


「いや、先輩に連れてきてもらっただけだし。本当は少しドキドキしてる」



そう言っておどけて見せた瑞貴は、それでもメニューからすらすらと注文を頼んでくれた。



瑞貴は・・・・


国内のクラブチームでも、かなり期待されてる選手だって言うことは新聞やテレビでも時々取り上げられてる。


ルックスのよさでも、注目を浴びてる、ってことはあるんだろうけど・・・それを逆に実力をつけようっていうパワーに変えてるのが、すごくわかるんだ。



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