びいだま

運命なんて、あるんだろうか。


それともただの偶然?



あんなさんにメールで案内されたのは・・・・



まぶしいくらいの緑が広がるあの草原。



そう・・・・ユウと初めて訪れた思い出の場所。



見上げると、白い教会が、あの時と同じように青い空の中に、浮かんでた。



思わず閉じたまぶたのうらに、ユウの背中と、はじけるような白いラムネの泡が広がって消えた。




「果歩ちゃんっ!こっちだよ」




久しぶりに会うあんなさんは、元々やせてるのが、もう少し細くなったように見えた。



だけど、その笑顔は変わらずに私を迎えてくれる。



「久しぶり・・・・元気だった?」



「・・・・はい」



< 406 / 486 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop