びいだま
運命なんて、あるんだろうか。
それともただの偶然?
あんなさんにメールで案内されたのは・・・・
まぶしいくらいの緑が広がるあの草原。
そう・・・・ユウと初めて訪れた思い出の場所。
見上げると、白い教会が、あの時と同じように青い空の中に、浮かんでた。
思わず閉じたまぶたのうらに、ユウの背中と、はじけるような白いラムネの泡が広がって消えた。
「果歩ちゃんっ!こっちだよ」
久しぶりに会うあんなさんは、元々やせてるのが、もう少し細くなったように見えた。
だけど、その笑顔は変わらずに私を迎えてくれる。
「久しぶり・・・・元気だった?」
「・・・・はい」