びいだま
さよならの未来
目をゆっくり開けると、
真っ白い天井が見えた。
「果歩?」
「果歩ちゃんっ!?」
呼ばれた声に首を動かすと、そこにいたのは
「・・・・瑞貴・・・・・・」
あんなさんと
椅子に座った瑞貴が私の顔を覗きこんだ。
そして、すぐに気がつく。
さっきから手のひらに感じてるぬくもりが、瑞貴のものだってことに。
・・・・・やっぱり、違うのかな。
違うのかな・・・・・。
一瞬だけ目を閉じて、もう一度瞳を開いた。
「果歩・・・大丈夫?」
・・・瑞貴・・・・。
「・・・・私・・・・?」