びいだま

「・・・結婚しよう」



そうして瑞貴は黒い箱を開けてみせると、銀色の指輪がキラッ、と瞬いた。



・・・・・・っ。



彼は照れたように少し笑った後に、もう一度私を見つめた。



瑞貴・・・・顔が赤い。




「ずっと・・・・大事にする・・・泣かせたりしないから」



「・・・・瑞貴・・・・」



ぐっ、と息がつまる。



瑞貴は好き。


大好きだよ。



だけど、



だけど・・・・



< 436 / 486 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop