びいだま
「なんか・・・ごめんね」
ようやくユウの隣に並ぶと、ユウは立ち並ぶ屋台を見ながら
「なんで?」
と答えた。
「なんとなく・・・・こういうところも、苦手なのかな、なんて思ってた」
「すげー好きだけど?」
「・・・・・・」
ばか。
ユウの口から好き、って・・・違うことなのに、ほっぺが熱い。
夕暮れでよかった。
きっと、屋台の光が頬の赤みも消してくれるから。
「・・・でも、何を見ろ、っていうんだろうな。ハハハ」
「ホントだよね」