びいだま

「まだ、瑞貴こねぇのかな」


沿道からそれて、携帯を耳に当てるユウの姿も。


なんでだろ。


お祭りって、


このオレンジ色の光って・・・


こんなに気持ちを高めていくものなのかな。


くらくらするほど。


くらくら?

ふわふわ?


あぁ~・・・・まるで私のハートが体を通り越して浮き上がっていくよう・・・・に・・・



「果歩!?」


ユ、ウ・・・・。


かすかに聞こえた彼の声に、私はいつの間に目を閉じていた。


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