びいだま
「・・・・もしも・・・もしも、このまま私が死んじゃったら・・・ユウ、どうしてた?」
その私の一言に、ユウは一瞬固まったかと思うと、向こうを向いて立ち上がった。
「・・・最低な質問だな」
低く怒った声。
怒らせた。
ううん・・・・本当は怒るとわかっててたずねたの。
マアコのことを思いださせて、それでも私は生きてる、って・・・・言いたかった。
本当に・・・・最低な人間だ、私。
「・・・・ごめん」
ようやく言えた言葉に、もうそれ以上口にすることは出来なくて、両手で顔を覆った。
ごめんね。
その時かすかにユウが「・・・ふざけんな」と小さくつぶやいた。
「お前が・・・・死んだら・・・・目を覚まさなかったら・・・・」
・・・・・。