びいだま

マアコは一瞬驚いたような表情をして固まったけど、すぐにふわっ、と笑顔になった。


それがすごく可愛い、というより綺麗で、私も言葉を失った。


女の私でも見とれちゃうよ・・・。



そんな私の前で、マアコは小花が風に揺れるようにくすくすと笑ってから、



「そうか~・・・・」



と小さくつぶやき、少しうつむいてから私を見上げた。



「カホちゃんは・・・・・?好きな人、いるの?」

「え・・・・」



薄茶色の綺麗な・・・・綺麗なビー玉みたいな瞳が私を捉える。


だめだ・・・・吸い込まれそう。



「私は・・・・・・」



私が好きな人は・・・・


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