びいだま
「ユウは、いろんなところで調べてきたんだろうな。スゲー広い草原に広がる花畑をみつけたぞ、っておおはしゃぎで飛び込んできたんだ。花はある、後は星だろ、って綺麗に星が見える時間帯を調べてさ・・・・計画したんだ」
「計画?」
「マアコ連れ去り作戦・そんでもって花と星のシャワー作戦」
「なに?それ」
クスクスと思わず笑った私に、瑞貴も嬉しそうに答えた。
「そのままだよ。ネーミングセンスゼロだろ?俺ら」
瑞貴も笑いながら言葉を続けた。
「マアコ連れ出して、電車乗って・・・・・綺麗だったよ。緑色のなかに小さい白い花がいっぱい揺れてた。んで、教会が・・・」
「教会?」
「ん?あぁ、絵みたいなとこ・・・・ここ絶対に3人の秘密にしような、って」