びいだま
教室の中のあいてる席に座って見回すと、明らかに女子と男子の比率がおかしいことになってるし。
男の子が少し所在なさそうにぽつぽつと座ってるその横で、キャーキャーとあちこちで盛り上がってる女の子達は、しかも化粧を直したり、髪型をいじったり・・・・
「ここ・・・・スタッフ会議よね・・・」
思わずつぶやいた私に、コマキは、あぁ、そうか・・・・となにやら妙に納得している様子。
何?
「あ、もしかして・・・コマキと同じ目的?」
年上のお兄さんゲット作戦、ってこと?
「嬉しいことに、それはブブー!みんなの目的はね・・・・」
「はい、始めまーす」
コマキの話の途中で、責任者らしい男の子が声をかけると、他の女の子達も一旦静かになった。
淡々と流れる日程説明や、準備の説明。
「・・・目的?」
「そう、みんなの目的は・・・・・・」
こそこそと話す私の目の前でがらっ、と扉が開いた。
あ・・・・・。