光輪学院高等部・『オカルト研究部』
九曜の言った通りの部屋で、本体は見つかった。

ボロボロになったカーテンを神無月が開けると、窓の向こうの景色は歪んでいた。

「九曜!」

「はい!」

九曜はレンズに本体を映し、声を張り上げた。

「吸引!」

歪んでいた景色が更に歪んだ。

そしてそのまま九曜のレンズに吸い込まれはじめた。

「くぅっ!」

「耐えて、九曜!」

「分かってます!」

やがて歪みは九曜のレンズに全て吸い込まれ、部屋は元通りになった。

はじめての封印に、九曜はふらつきながらも一枚のレンズを手に入れた。
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