光輪学院高等部・『オカルト研究部』
「ウソおっしゃい! どーせ榊部長の入り知恵で、私を迎えに来たんでしょ!」
「正確にはボクと部長の考えでね。何せ今日が特別な日なのに、キミや九曜くんったら逃げようと思っているんだもん」
そう言って邪気の無さそうな笑みを浮かべる依琉を見て、神無月は涙目で彼から顔を背けた。
「また<視>たのね!」
「失礼な。勝手に<視>えたんだよ。そのぐらい、キミ達が強く考えていたってことさ」
困り顔で肩を竦める依琉。
「わっ私は行くつもりでしたっ! それより九曜の方は大丈夫なの?」
「まあキミの方は保険ってカンジだからね。問題の九曜くんは雛が迎えに行ったよ」
「ひっ雛が?」
「うん。だからボクが迎えに来て良かったでしょ? 雛だったら、絶対有無を言わさず連れて来ただろうしね」
その意見には納得するしかない。
仕方なくカバンを持ち直し、階段の裏から出た。
「…もう逃げようなんて考えないから、おとなしく部室に行きましょ。もう部長は来ているんでしょう?」
「OK。その言葉は真実だから、行こうか」
と言った依琉の言葉に、神無月は渋い顔になった。
「…嫌味言わないでよ。おとなしく行くって言っているんだから」
「正確にはボクと部長の考えでね。何せ今日が特別な日なのに、キミや九曜くんったら逃げようと思っているんだもん」
そう言って邪気の無さそうな笑みを浮かべる依琉を見て、神無月は涙目で彼から顔を背けた。
「また<視>たのね!」
「失礼な。勝手に<視>えたんだよ。そのぐらい、キミ達が強く考えていたってことさ」
困り顔で肩を竦める依琉。
「わっ私は行くつもりでしたっ! それより九曜の方は大丈夫なの?」
「まあキミの方は保険ってカンジだからね。問題の九曜くんは雛が迎えに行ったよ」
「ひっ雛が?」
「うん。だからボクが迎えに来て良かったでしょ? 雛だったら、絶対有無を言わさず連れて来ただろうしね」
その意見には納得するしかない。
仕方なくカバンを持ち直し、階段の裏から出た。
「…もう逃げようなんて考えないから、おとなしく部室に行きましょ。もう部長は来ているんでしょう?」
「OK。その言葉は真実だから、行こうか」
と言った依琉の言葉に、神無月は渋い顔になった。
「…嫌味言わないでよ。おとなしく行くって言っているんだから」