光輪学院高等部・『オカルト研究部』
最初は好奇心からこの部に入った。

知識の多さから、入部することを認められた。

けれど…この土地の封印を聞いた時、正直逃げ出そうとも思ってしまった。

「まっ、今だから言えることだけどね」

榊は苦笑した。

けれど部長の熱意に負け、居続けることになった。

しかも研究にまで手を貸して…。

「それでも…未だ完成せず、か」

榊は遠い目をして、メガネを外した。

オカルト研究部に入ってからずっと、完全な封印を行う為に頑張ってきた。

だが…思いのほか、この土地の力は強い。

それこそ自分の存在がちっぽけに思えるほどに。
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