光輪学院高等部・『オカルト研究部』
歪みはそのまま、レンズに吸い込まれる。

「くぅっ!」

重力に負けそうになるも、頑張って耐えた。

そのかいあって、封印は無事に済んだ。

「ふぅ…。コレで五ヶ所全ての封印が完了か」

レンズには舞台にいる役者達の姿が映っていた。

みな、笑顔だった。

「…ウチの部員達にも、こんな笑顔をさせてやりたいな」

榊はメガネにかけ直し、ため息をした。

そしてそのまま講堂から出て行く。



最後の封印をする為に―。
< 65 / 86 >

この作品をシェア

pagetop