はかなき恋のうた~NAGASAKI・軍艦島
「おじさん…じゃないお兄さん、名前…何?アタシ、マコト…遠藤真琴、17歳。すぐそこのM高校の3年。」

「俺…?マサキ…崎山真樹、48歳。」

「えっ!?よんじゅうはちい?嘘…30代かと思った…じゃ…うちのお父さんより上じゃん???マジびっくり…」

「そんな大袈裟すぎだろ」

「ううん…全然大袈裟なんかじゃないって。じゃあ、奥さんは?子供は?」

「ん……子供は一人…いるけど奥さんはいない。バツってやつ」


と俺がタバコを出しながら答えると、真琴は自分が言った言葉を後悔するように


「ゴメンね…変なこと聞いて」と謝ってきた。

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