はかなき恋のうた~NAGASAKI・軍艦島
前の妻と別れる決心をしたところまで話した時、喫茶店のマスターが「すみませんが、もう閉店の時間なんだけど」と済まなさそうに言って来た。


時計を見るとすでに夜の10時を過ぎていた。


真琴は残念がり「えーーっ!嘘ーーっ!もうそんな時間?」と俺の顔を見上げた。


俺は席をたち支払いを済ませ、真琴に「じゃまた今度だね。続きは」と言うと店を出た真琴は俺の腕に自分の腕をからませて


「じゃ今からマア兄の部屋で続きを聞かせて…ねっ!いいよね!?」と満面の笑みで俺にせがんできた。


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