はかなき恋のうた~NAGASAKI・軍艦島
「そんなことない…最近の若い男ってなーんかつまんないんだもん。マア兄といた方が落ち着くし、楽しいんだよね」



ーーと…また俺を悩ますようなことを言って…いつもの屈託のない笑顔を見せた。生温かい空気が更に湿度と温度を上げて俺にまとわりつく。




「ふ~ん…分かんないな」
「分からなくてもいいじゃん」



といいながら真琴はさらに俺にくっついてきた。



「おい!あんまくっつくなよ…俺、汗くさいし…ベタベタするって」
「大丈ブイ!」




下から俺を見上げる真琴の笑顔は、俺には眩し過ぎた。




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