二人で一人〜永遠に
千冬が、俺の腕を引っ張る姿が、何だか愛しく感じた。

「…千冬…」

俺は、千冬の手を握りベッドに千冬の体を倒した。

「…ちょっと…」

琉汰は、真面目な顔して私をみつめていた。

「抱きたい」

「はぁ!?駄目よ!明日は結婚式で明日は初夜なんだから!」

私は、琉汰の手を退かし起き上がろうとした。

「初夜なんて、俺達には関係ないだろ!」

俺は、千冬を押し倒した。
「嫌よ!私には、関係あるんだから!放して」

「嫌だ!今!千冬を抱きたい!…」

俺は、千冬の首元にキスをした。

私は、琉汰に愛されていると、強く感じ…琉汰を強く抱きしめ……私達は一つになって愛し合った。

「じゃー、明日な…」

琉汰は、車のキーをくるくる回しながら手を振った。
「琉汰!明日遅刻しないでよ!」

「分かってる!教会で待ってるから!」

「うん!明日ね!気をつけてね!」

「あぁ!」

琉汰は、車に乗り込みエンジンを掛けた。

〔バッン!〕

琉汰は、車から下り玄関に立つ、私の元へ向かって歩いてきた。

「どうしたの?」

「……」

「やだ…」

琉汰は、私にキスをした。
「明日な!」

「うん」
< 4 / 94 >

この作品をシェア

pagetop