二人で一人〜永遠に
「あらっ!お久しぶりね!」
「どうも…」
「こんにちは」
挨拶した千冬の目線は、おばさんが立って居る所とは別の場所を見ていた。
「あっ…」
おばさんは、口元に手を置き千冬の姿を見て眼が見えていないことに気づいた。
俺は、軽く頭を下げた。
「…あの、お婆ちゃん居ますか?」
千冬が口を開いた。
「…あっ、お婆ちゃん…お婆ちゃんは亡くなったのよ…」
「えっ!?」
千冬は、おばさんの声がする方に顔を向けた。
「…いつ…ですか…」
俺は、千冬の手を握り言った。
「…あなた達が、指輪を買いに来てくれたでしょう…その一週間後よ…」
「………」
千冬は、黙ったまま俺の手を強く握り返した。
「…俺達もう一度お婆ちゃんに会いたくなって…」
「そう、ありがとうね…お婆ちゃんきっと喜んでいるわ!…鈴を渡せる事が出来て良かったって言ってたから…」
おばさんは、目に涙を浮かべていた。
「…あの鈴…本当に僕達が頂いても良かったんですか?…」
「良いに決まってるじゃない!お婆ちゃんが、やっとあなた達を選んで鈴を渡せる事が出来たんだから!」
千冬は、ずっと黙ったままだった。
「どうも…」
「こんにちは」
挨拶した千冬の目線は、おばさんが立って居る所とは別の場所を見ていた。
「あっ…」
おばさんは、口元に手を置き千冬の姿を見て眼が見えていないことに気づいた。
俺は、軽く頭を下げた。
「…あの、お婆ちゃん居ますか?」
千冬が口を開いた。
「…あっ、お婆ちゃん…お婆ちゃんは亡くなったのよ…」
「えっ!?」
千冬は、おばさんの声がする方に顔を向けた。
「…いつ…ですか…」
俺は、千冬の手を握り言った。
「…あなた達が、指輪を買いに来てくれたでしょう…その一週間後よ…」
「………」
千冬は、黙ったまま俺の手を強く握り返した。
「…俺達もう一度お婆ちゃんに会いたくなって…」
「そう、ありがとうね…お婆ちゃんきっと喜んでいるわ!…鈴を渡せる事が出来て良かったって言ってたから…」
おばさんは、目に涙を浮かべていた。
「…あの鈴…本当に僕達が頂いても良かったんですか?…」
「良いに決まってるじゃない!お婆ちゃんが、やっとあなた達を選んで鈴を渡せる事が出来たんだから!」
千冬は、ずっと黙ったままだった。