キケンな放課後
「笹山…?」

「あ、何だっけ…?」

「劇の役のことだよ。」

「そ、そっか…ごめん。」




今日もあたしと今野君は
放課後作業で残っていた。


劇の役について
話し合ってたところだったけど…


まったく話が
頭の中に入ってこなかった。


…しっかりしないと。


これでも
学級委員なんだから…





「役はこれでクラスの
 3分の2にはあたるよね?」

「うん。」

「あとの人は
 裏方をやってもらおう。」

「そうだね。」



今野君が話すたびにうなずく…

いつものことといえば
そうなんだけど…


今日はますます
今野君に任せっきりになっていた。



…やっぱり、
あたしダメだな…




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