キケンな放課後

「はぁ…ッ海斗！」




あたしは海斗の
背中に向かって叫んだ。


海斗はまだ廊下を歩いていた。



「………」

「海斗…ッ！」




あたしは海斗に追いついて、
もう１度名前を呼んだ。




「…なんだよ？」

「海斗、何か誤解してるでしょッ？」

「…何が誤解してるんだよ？」




冷たい海斗の目…



それでも、あたしがここで
引くわけにはいかなかった。




「あたしと今野君のことで…「好きなんだろ？」




言葉の途中で海斗にさえぎられて、
あたしはびくっとした。