キケンな放課後
それでもまだ、
引くわけにはいかない…


…あたし、海斗が好きだもん!


誤解なんてされたくないっ!



あたしの心の中には、
そんな強い思いがあった。




「今野君のことは
 好きじゃないよッ!」

「え、だって…?」




なんだか一瞬、いつもの
海斗に戻ったような気がした。


…だけどすぐに、
冷たい海斗に戻ってしまった。




「あたし、今野君
 じゃない人が好きだもんッ!」

「………」




また一瞬いつもの海斗に戻ったみたいだけど、
そのまま海斗は何も言わずに帰ってしまった。



…これ以上追いかけても無駄だ。


あたしは、
おとなしく教室に戻った。






…海斗…

誤解、しないでよ…





< 114 / 288 >

この作品をシェア

pagetop