キケンな放課後
あぁ…またこの展開だ…


教室は少しざわついてきた。


…どうしよう?

今野君も困ってるな…


でも、この前みたいに
大声出すわけにいかないし…




「学級委員の2人でやればー?」

「あー、確かにー。」

「めんどくさいし、
 それでいいんじゃない?」




…えっ!?


あたしと今野君は
顔を見合わせた。



なんであたしと今野君がッ!


あ、あたしは
裏方でいいんだけど…




「笹山、どうする?」

「え…?」



今野君が小さい声で
あたしに言った。




「決まらないし、俺たちでやらない?」

「し、仕方ないのかな…?」

「じゃ、決定な!」




あたしは結局今野君に言われて
うなずいてしまった。


…何やってるんだろ、あたし…


あたしが主役なんて
ありえないのにッ!




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