キケンな放課後
あたしは今野君に言われたとおり、
固く目を閉じていた。



…あれ…?


まだかな…?


あたしはまた、
思わず目を開けてしまった。




「こ、こんのく…」




目を開けると、今野君は
あたしにキスする寸前だった。



ちょ、ちょっと待って…!?



練習では、口にフリじゃなくて、
おでこにフリなじゃっ!?



「ごめんね、笹山…」




今野君はもっと
顔を近づけてきた。




…これじゃ、あたしと今野君
ホントにキスしちゃうじゃんッ!!








…カチッ




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