キケンな放課後
「俺、すっごいやきもち
 焼いてたんだからね?」

「え…?」




海斗はあたしを
抱きしめながら言った。



「今野に抱きしめられてる未海ちゃん見たとき、
 すっごい悲しかった。」

「そ、そうだったの…?」

「うん…今野のこと
 殺してもいいくらいだったな。」

「こ、殺すのはダメだよ!?」



あたしは必死に止めた。


か、海斗なら
何するかわかんないし…



「やっぱり好きなんだ、
 今野のこと…」

「ち、違うよッ!」

「でも今必死にかばったでしょ?」

「違うもん…あたしは…」




あたしはそこまで言うと、
恥ずかしくなって口を閉じた。


こ、ここまできても
言えないなんて…


あたしのバカッ!







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