キケンな放課後
「未海ちゃん、
 すごいドキドキしてるね?」

「は、恥ずかしいから
 言わないでッ!」



あたしは今ちょうど考えていたことを
言われて恥ずかしくなった。


…ん?


海斗もドキドキしてるのかな…?


あたしじゃない心臓の音が
聞こえる…?



「海斗もドキドキしてるでしょ?」

「し、してないよッ!」

「もう聞こえてるんだからね?」

「俺も余裕ないんだから
 言わないでよッ!」




海斗はさらに抱きしめる
力を強くした。


海斗のぬくもりと心臓の音が
すごく心地よくて、幸せだった…




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