キケンな放課後
「ねえ、未海ちゃん…?」

「ん?」

「今更だけど…
 めちゃくちゃドレス似合ってるね?」

「なな、何言ってるの!?」



あたしはすごく恥ずかしくなって、
海斗の腕から逃げだそうと思ったけど、
力が強くて逃げられなかった。



「逃がさないからねー?」

「か、海斗の意地悪…ッ!」



あたしは、また顔を赤くした。


海斗、いきなり
そんなこと言うなんて…


反則なんだからねッ?



「でもさ、
 マジで似合ってるよ?」

「そんな…そんなことないもんッ…!」

「すっごくカワイイから
 大丈夫だって?」

「…ッ!」



耳元で囁かれたあたしは
また顔を真っ赤にした。


…もう、反則の連発やめてよッ!





< 138 / 288 >

この作品をシェア

pagetop