キケンな放課後
「ここ、ヒミツの場所!」

「ヒミツの場所…?」




海斗があたしを連れてきたのは、
小さな公園だった。


今の時間だからかもしれないけど、
公園には誰1人として人がいなかった。


周りには住宅があるわけでもないし…


とにかく人も大きな建物も
見当たらなかった。




「この公園ね、全然人が来ないんだ!」

「そうなんだ…?」

「小さい頃見つけてさー、
 ずっとお気に入りだったんだよ?」

「お気に入り?」

「うん!まだ誰にも
 教えてないんだからね?」




あたしは、海斗の言葉を聞いて
すごくうれしくなった。


…っていうことは、まだあたしと
海斗しか知らないってことなんだ…


う、うれしすぎるよッ!




「ホントにあたしなんかに
 教えてもよかったの?」

「うん!未海ちゃんは
 特別だからね?」

「あ、ありがと…」




あたしは恥ずかしくて
うつむいた。





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