キケンな放課後
「これでわかったでしょ?
 俺が冬を好きになった理由。」

「…え?」

「わかんないの!?」

「だいたい…」

「それなら、ハッキリ言うよ?」




…あたし的にはハッキリ
言ってくれた方が助かるかも…




「未海ちゃんと2人で
 クリスマス過ごしたいってことだよ?」

「…!」




急に耳元で囁かれたあたしは
びくっと反応してしまった。



「ドキドキしたでしょ?」

「も、もう!わかってるなら
 ドキドキさせないでよッ!」




あたしは顔を
真っ赤にして言った。


…か、海斗ったら
ドキドキさせすぎ!



「ほら、もうすぐ公園だよ?」

「う、うん!」



海斗はそう言って
自分の手を差し出した。


あたしはドキドキしながらも
海斗と手をつないで公園まで向かった。






…このとき、それを
誰かに見られてるなんて知らずに…



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