キケンな放課後
「昨日もまた杉田君と
 ラブラブだったわけ?」

「え、あ…う、うん!」

「いいねー!未海はッ!」

「そ、そんなんじゃないよッ!」




あたしは今日も沙希にからかわれながら
登校しているところだった。



「あははははッ!」

「ウケるーっ!」





…後ろからかん高い声を上げて
女子の集団が歩いてきた。


8人くらいは軽くいる。


…す、すごいな…

別にこわくはないけど
迫力で負けちゃうって感じ…



「今日も元気みたいだねー?」

「そうだね…?」



…あの集団は1年の中では
1番人数が多くて目立つ。


つまり、みんな派手なギャル。


髪は盛りまくりだし、
スカートはパンツが見えそうなくらい短い。


…いっつもあたしたちより遅く来るあの集団が、
なんで今日は早いんだろう…?


途中から来たと思ったら
途中で帰るっていう人ばっかりなのに…



あたしはなんだか
不思議に思った。




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