キケンな放課後
「杉田君迷惑だろーが!」

「もう話しかけんなよ!」




…迷惑?

…話しかけるな?


ダメだ、
もう我慢できない…




「あんたたち、
 何が言いたいわけ?」




…怖いはずなのに…


あたしの口は勝手に動いた…
気がした。




「は?」

「何言ってんの、こいつ?」



壁で見えないけど女子たちが
こっちを睨んでいるのが想像できる。


…あ、あたし、
何言っちゃったわけ!?


あの女子集団に向かって、
『あんたたち』って…


あたしは自分で自分に
びっくりしていた。


…でも、今は
びっくりしてる場合いじゃない…






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