キケンな放課後
「あんた、それ
 本気で言ってるわけ?」

「ただの妄想じゃないのー?」

「勘違いも
 いいとこだよね!」



また女子たちは
声を上げた。


…勘違い何かじゃない。


だって、海斗はあたしのこと
好きだって言ってくれたもん…!



「本気で言ってるの?」



少し声がおさまってくると、
真希の低めの声がした。


…別に、相手が真希だろうと
あたしと海との関係は変わらない。



「本気だけど?」



あたしも負けじと
ツンと言った。


真希の顔が見えないだけあって、
いつもよりきつく言いやすい。



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