キケンな放課後
「…と、友達にならない?」

「え…!?」

「だ、ダメならいいけど。」




真希はそう言って
立ち去ろうとした。




「…ま、待って!」

「何?」

「…なってよ、友達…」

「いいよ、仕方ないヤツ…」

「…そっちから言ったくせに。」





あたしと真希は、
さっきのことがウソのように笑い合った。



「油断してると、とっちゃうからね?」

「とられないよ、絶対に…!」

「…そのうち、また…
 今度は正々堂々がんばるから。」

「…うん!」





真希は最後に
笑顔を見せてその場を去って行った。



< 195 / 288 >

この作品をシェア

pagetop