キケンな放課後

…こ、今野君、
なんでいきなりあんな冗談…


あ、今は海斗と一緒なんだから、
今野君のことは考えたくないのに～！


海斗と歩いていても、
やっぱり今野君のことが気になる。




「…未海ちゃん、なんかあった？」

「え…ッ！？」

「さっきから変だよ？」

「ななな、なんでもないよッ！？」




あたしは否定してみたけど、
明らかに声が震えてしまった。


…ば、バレるかな？




「…そっか。」

「う、うん！」




海斗はそれだけ言うと、
あたしに何も聞いて来なかった。


…ご、誤魔化せた？



あたしは心配しながらも
安心していた。