キケンな放課後
「よし…今野にはっきり言う!」

「え、何を!?」

「俺の未海ちゃんに近づくなって!」

「え、えぇぇぇ!?」





俺のって…


しかも、ベタな
ドラマとかマンガでよくありそうな…



「い、いくらなんでも
 ストレートすぎない?」

「今野にはそれが
 ちょうどいいのッ!」

「こ、今野君傷つくよ?」

「未海ちゃんに手出す今野が悪いっ。」

「て、手出すなんて…
 あたし、何もされてないし…」




か、海斗、
なんか大げさすぎないっ!?




「そうやって今野のことかばって…」

「かばってないよッ?」

「じゃあ、言うからね!」

「で、でも…」

「言うったら言うんだからね!」




海斗は半ば
やけくそになっていた。


…そ、そういうところは
頑固なんだからっ。



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