キケンな放課後


「俺、やっぱり
 あきらめらない。」

「…え、ちょっと今野君…!?」




今野君は強引に
あたしを抱きしめた。


…ちょっ、どうしたの!?




「…こ、今野君ッ!
 離してよ!」

「…俺もこんなことしたくないよ。」





…え?


あたしはふと、今野君の声が
震えているのに気がついた。


泣い、てる…?





「…会った時から
 ずっと好きだったよ。」

「…う、そ?」

「そうだよ。一緒に学級委員
 やることになってすごくうれしかった。」





…まさか、今野君が
そんな風に思っていたなんて。


じゃあ、あの時は
両想いだったの…?




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