キケンな放課後
「そんなに不安な顔しないで?」

「え…?」

「俺が負けるわけないでしょ?」

「うん…そうなんだけど…」



海斗の足の速さはあたし
じゃなくてもみんなが知っている。


それくらい速いのに…


今野君の自信満々なとこ
見ちゃうと自信なくなっちゃうな。



「でもさ、もう俺の勝ちが
 決まっているようなもんだよ?」

「…え?」

「だって、未海ちゃんが
 応援してくれてるんだもん!」

「そ、それで!?」




あたしが応援しても
勝ちは決まらないような…?


あたしは首を傾げて
海斗を見た。




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