キケンな放課後

「未海ちゃん、ちょっとは
 自覚しようよー?」

「だって違うもんッ!!」




ほんと、海斗には困るよっ!


…実はあたしもドキドキ
してたりするんだけど。



「あ、もう家着いちゃったね…」

「そうだね…」




気づけばもう、
あたしの家の前だった。


…早いな。




「…もうちょっと一緒にいたいけど、
 今野との勝負のために自主練するね!」

「こ、こんなに寒いのにっ!?」




もう雪が降っていいくらい寒い。


…それなのに自主練?




「もちろん!絶対勝ちたいから!」

「…あ、うん…」

「じゃ、またね?」

「うん!バイバイ。」




海斗はそのまま
走り去って行った。


あたしはそんな海斗の
背中を見送ってから家に入った。



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