キケンな放課後
「な・ん・と!
 今野君と杉田君を
 お祭りに誘っちゃいましたー!」

「え、えぇぇぇぇ!?」




沙希の言葉にあたしは
気絶しそうなくらい驚いた。



「ちょっと、未海!
 また学校壊すつもりッ?」

「ごご、ごめんっ!
 で、でもなんで!?」

「んー?
 だってさぁ、この前未海が
 今野君好きだって言ってたからさー!」

「え!?言ったっけ!?」




あたしがそう言うと、
沙希がニヤニヤ笑い始めた。



「やっぱり好きなんだー?
 ま、態度でわかるけど!未海、ひっかかったね?」

「ちょ、沙希ーっ!!」



…だ、だまされたッ!


ウソついてわざとあたしの反応
見るようなことして…ッ!


…でも、いつかは
言おうって思ってたからいっか!



「それで、誘ったら
 意外にすんなりOKもらっちゃった!」

「そうだったんだー…杉田君はなんで?」

「あー、なんか今野君誘ってる時に話聞かれてて、
 俺も行くって言ってきたからさー!」

「へぇー。杉田君が…。」



杉田君から言ってきた
なんて意外だなぁ…


てっきり、
沙希が誘ったのかと思ったよっ。



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