キケンな放課後
「どうしたの?」

「あ、あのさ!」



杉田君はなんだかいつもより
焦っているような口調で話した。


…どうしたんだろう?



「明日、お祭り!」

「うん?」

「浴衣、着てこいよッ!」

「え?」




杉田君のいきなりの言葉に、
あたしはびっくりした。


…ゆ、浴衣?



「見たいんだよ、
 未海ちゃんのそのー…。」


もじもじして言う杉田君が、
なんだか可愛く見える。

…そんな姿も見せるんだねっ。



「じゃ、それだけだからッ!」

「うん!バイバイー!」



あたしが振り返って
沙希の方に戻ろうとすると…



「あ、未海ちゃん!」

「え?」



あたしはまた
杉田君の方を振り返った。






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