キケンな放課後

「えッ！？」

「お、おぅ！？
　今野じゃんッ！」



あたしたちは慌てて離れた。


少し離れた所に、
今野君が立っていた。

ぎ、ギリギリ
見られてなかったみたいッ！




「あとは沙希だけだねー！」

「そうだなー。」



あたしと海斗は、あんなことが
あった後だったから、お互い顔が赤かった…




「未海ー！」

「あ、沙希だ！」



少しすると、
沙希が小走りに来た。


「あ、もうみんな
　来てたんだ！ごめんっ！」

「全然いよ！ってか、
　沙希浴衣かわいー！」

「ありがとっ！
　未海もかわいいじゃん？」



沙希はかわいい水色の
浴衣を着て来ていた。


あたしはピンクだけど、
水色もかわいいなー…！


「おーい、もうそろそろ
　褒め合いは終わりにして行こう！」

「あ、うん！」

「ごめんごめんっ！」



海斗の言葉で、あたしたちは
お祭りの行われている広場に向かった。