キケンな放課後
後ろで見ていた海斗が
前に出てきて言った。



「あ、うん!」

「よーし、俺、
 これ得意なんだよね?」



…海斗ってこういうの
得意そうだよねー?


自信満々な海斗に、
あたしは期待した。



「………」



海斗は急に真剣な表情になった。


どこをすくうか、
ねらいを定めてるみたい。


あたしはそんな
海斗の横顔を見つめていた。



パシャッ!





「やった!
 2匹もすくえちゃった!」

「すごい、海斗!」

「杉田君、すごいね!」



あたしも沙希も、
海斗の上手さにびっくりした。


…1回に2匹なんて…

すごすぎだよッ!




パシャッ



「またすくえたよー!」

「海斗、すごすぎっ!」



パシャッ



「まだまだー!」

「すごッ!」



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