キケンな放課後
「あー、楽しかった!」

「海斗ってホント、
 金魚すくい得意なんだね?」

「昔から好きだったからねっ!」

「でも、こんなにたくさん
 もらっちゃっていいの?」



あたしはたくさん金魚が
入っている袋を指さして言った。



「うん!いいよいいよ!
 ってか、逆に迷惑じゃなかった?」

「ううん?
 あたし、金魚好きだし!」

「そうなんだー!」

「早速水そう
 用意して飼わないと!」



あたしはうれしくて
いつもよりテンションが上がっていた。



「あれ?そういえば、
 沙希と今野君は…?」

「あ、そういえばっ!」



気づけば沙希と
今野君の姿がなかった。


…ど、どこ行ったんだろう!?



「どうしよう…。」

「人多いしな…。」




あたしと海斗は
顔を見合わせた。


この人の多さじゃ、
なかなか見つからないよね…?





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