キケンな放課後
「…ん?」

「どうしたの?」



ふと前を見ると、
小さな女の子が
こっちに駆け寄ってきていた。


…快人と同い年くらいかな?


かわいいな~。



「お兄ちゃん!」

「あ、美保っ。」



その女の子は、
海斗の方に駆け寄った。


…ってことは!?



「俺の妹だったりするんだ!」

「妹いたんだっ?カワイイね!」



あたしは海斗の妹
だという女の子を見つめた。



「あたし、美保だよ!
 …あれ?お姉ちゃん、快人君のお姉ちゃん?」

「う、うん!そうだよ?」

「この前ねー、
 快人君に教えてもらったんだ~。」

「そうなんだ!?」


…快人、いつの間にっ!?


でも、あたしのこと
知っててくれたなんて、うれしいな~!



「未海ちゃんも弟いるの?」

「うん!海斗と同じ名前なんだよ?
 漢字は違うんだけど!」

「そうだったんだ~!
 ってか、俺の妹と未海ちゃんの弟って同い年!?」

「そうかも!
 うちの弟は5歳だよ!」

「ってことは同い年だったんだ!」



あたしたちは、意外な共通点を
発見してうれしくなっいていた。



< 65 / 288 >

この作品をシェア

pagetop