キケンな放課後
「美保ちゃん、かわいいね!」

「そう?なんかもう見慣れちゃって
 よくわかんないや。」

「あ、あたしもけっこう
 見慣れてわかんないことあるかも!」

「やっぱりそんなものだよな~。」



あたしたちが
そんな会話をしていると…


「笹山、杉田~!」

「あれ、今野君じゃない?」

「ホントだ!」



今野君はこっちに
大急ぎで駆け寄ってきた。



「はぁ、はぁ…。」

「そんなに急いでどうしたの?」

「なんかあったのか?」



あたしと海斗は不思議そうに尋ねた。



「た、竹部がっ!」

「え?沙希が!?」



沙希がどうしたんだろう!?

よく考えたら、沙希がいない。



「竹部が急にいなくなって!」

「ウソ!?どこではぐれたの!?」

「マジかよ!?」



…沙希、どこ行ったんだろう!?


「ごめん、俺のせいで…。」

「とにかく捜すしかないだろ!」

「うん!捜そう!」



あたしたちは沙希を捜すのに、
いったん別行動をすることにした。

15分経ったら
また木の下に集まるっていう約束をして…



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