キケンな放課後
「もう、ここでいいだろ?」

「だなっ。」



…うわ…

ずいぶん広場から
離れちゃったな…


ここは…
草むらなのかな?


木もたくさん生えてるし…


とにかく暗いし、
人もまったくない。


暗くて、男の人たちの
顔がよく見えない。


でも、両腕を
掴まれてるのは確かだった。


すごい力で掴まれて連れて
来られたから、ジーンと腕が痛んだ。




「姉ちゃん、さっきのぶつかったおわび、
 体でしてもらおうか?」


「………ッ!」



あたしは怖くて怖くて、
体を小刻みに揺らしていた。


怖い、怖いよ…ッ


その瞬間…





「きゃあああッ!」






あたしは気がつくと、
男の人に押し倒されていた。










「おまえら、
 ちゃんとおさえとけよ?」

「わかってますよっ。」





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