キケンな放課後
「おいおい、何だ?」

「誰だ、コイツ?」

「邪魔しないでくれる?」





…この声は、海斗だ!


絶対海斗だよッ!




「お兄さんたち、その子
 離してくれないと困るんですけど?」

「ムリだね。」

「さっさと帰るのが
 自分のためだと思うよ?」




…だ、ダメだよ!


海斗、帰らないでッ!



あたしは男の言葉を聞いて焦った。






「帰るわけないだろ。」




…海斗っ


あたしは、海斗の言葉に安心した。




「兄ちゃん、いいのか?」

「そっちこそいいんですか?
 今すぐ警察にでも連絡しますけど?」

「警察ー?」





男たちが海斗を睨みつける。


今にも海斗に
殴りかかりそうな勢い。


…だ、大丈夫かな?


あたしは自分よりも
海斗が心配になった。




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