キケンな放課後
「連絡しますからね?それに…
 広場の横に交番があるのは知ってますね?」



海斗は携帯を
見せながら言った。


…あ、そういえば
広場のすぐ横に公園が…




「行くぞ、お前ら!」

「…チッ。」



男たちはあたしのことを離すと、
さっさと逃げて行った。



男たちがいなくなって、
あたしはポカンとしていた。


…あ、あたし…
助かったんだよね…?


…海斗が…


海斗が助けてくれたんだっ!





「未海ちゃん?」

「ぅっ…うわぁーッ…」



気がつくとあたしは
子供みたいに声をあげて泣いていた。



「ちょ、未海ちゃん、大丈夫!?」

「…ぅうッ…かっかいと…」



慌てて海斗が駆け寄ってくる。



「どうしたの!?」

「…か、かいとっ
 …あ、あ…りが…と…ッ」



あたしは泣きながら
海斗にお礼を言った。





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