キケンな放課後
「お礼は泣きやんでからでもよかったのに!
 ますますうれしくなるでしょ?」



海斗はそう言うと、
あたしを抱きしめた。


心地いい海斗の胸。


あたしも海斗の背中に手をまわした。


「…ぁ、ぅっありがと…ッ…」

「もういいって!
 じゅ、十分うれしいんだからッ!」




怖かった、
本当に怖かった…


あたし、死ぬほど怖かった。


どうなっちゃうんだろう?
って不安だった。



でも、海斗が抱きしめてくれたから、
そんな思いはどっか遠くに吹っ飛んじゃったよ。


本当に、本当に
ありがとね、海斗…?





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