キケンな放課後
「…あ!ごごごごごめんッ!!」




あたしは大慌てではだけた
浴衣を直した。


…そうだ


あたし、
あの男たちに…ッ


ずっと、こんな姿だったんだ…


し、しかも海斗にも
見られちゃった…ッ!


あたしはすっごく恥ずかしくて、
顔を真っ赤にした。




「か、海斗の変態…ッ!」

「おおお俺のせいッ!?」

「もう、海斗の
 せいなんだからねっ!」

「ひどいよ~!」




別に、海斗は全然悪くないけど、
あたしはちょっと海斗をからかってみた。





「未海ーっ!」

「笹山!」




あたしと海斗が話していると、
沙希と今野君が走ってこっちに来た。




「杉田君、いきなり走って
 いなくなるんだもん!」

「どうしたんだよ?」



沙希と今野君もあたしを
捜してくれていたみたいで、
すごく心配してくれた。




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